第2回森と水の再生講座が終わりました

2021年10月30日(土)9:00~17:00で、TOTO水環境基金助成事業
「第2回 本気で取り組む森と水の再生講座」が終了しました。
参加者は大人17名、中学生2名、小学生7名、幼児2名、スタッフ7名、
講師スタッフ5名の、総勢40名での講座になりました。

全国で引っ張りだこの矢野さんは、仙台から深夜の戻られて、日野へ。

まずは、木の幹から1m離れた周囲に、スコップで穴を掘ります。
木の枝の第1関節(枝が二股に分かれるところ)の下あたりから始めます。
点穴を開けることで、そこに空気の大気圧がかかり、地中の空気と
水を動かす力になります。

穴の深さは5~10cm。「表層5cmの点穴とグランドカバー」が
大事だそうです。
その小さな穴から、空気が動き、微生物が動き、
昆虫やもぐらなどの小動物が動き、
種が落ちて植物が細かな根を張り、土をやわらかくしていきます。
やわらかな土は、空気と水を含んだ滋養のある土地となり、
そこに根を張る木々が生き返っていきます。

微生物や植物や動物は、そうやって日々の営みの中で、
自分たちの環境をお互いに整えあい、支えあっていきます。
人間もその営みの手助けをするように小さな手を加えることで、
自然は大きく動いていくそうです。

みんなが手作業で穴を掘っている間、矢野さんは重機で
どんどん穴を開けます。
開けた穴には、炭を撒きます。
炭は浄化作用があること、水を呼ぶ作用があること、
気孔がたくさんあることから目詰まりさせないことから、
大地の再生には欠かせません。

炭を撒いたあとは、枝や竹などを穴に詰めていきます。
縦にさしたり、横から入れたり、竹かごを編むように
しがらみをつくって、それぞれが支えあうようにします。
その上からは、落ち葉や葉っぱをパラパラとかけて、
周囲となじませます。

かわいてカチカチになった通路の横に、
水脈をつなぐように流線形に点穴を開けていきます。

後を追うように、炭を撒きます。

子どもたちも一緒になって、炭を撒きます。
「やわらかくなーれ、元気になーれ」と気持ちを込めて。

植え込みの周りも穴を開け、炭を撒き、枝葉をつめていきます。
詰める枝葉も、できるだけその場所で手に入るものがよいということで、
剪定したばかりの枝を刻んで埋めていきます。

作業を一緒にやる子、焚火で遊んでいる子、絵本を読んでいる子、
すべり台で遊ぶ子、子どもたちは自分の興味のまま、
自由に過ごしています。
プレーパーク「どろんこの国」は、「自分の責任で自由に遊ぶ」
「やりたいことをやってみる」場所です。
大人たちの姿を見ながら、思い思いに過ごす子どもたち。
遊び場で、この講座をやってよかった!

まこもが生えている池への水の入り口では、
水が池に注がれるところを少し深めに掘り、
水がジャージャーと流れ込むのではなく、
わらや草葉などの有機物を敷いて圧をかけ、
ゆっくりチョロチョロと流れ込むように調整します。
水の出口も同様に水圧がかかるようにして、
水が表面を走らないようにすると、
土は水の中に浮いているような湿地の環境になり、
まこもも稲も元気に根を張ることができます。

稲刈り前で水を抜いた田んぼでも、
水を抜くときに一気に土留めを抜いてしまうのではなく、
水の出口を深めに掘り、稲わらなどの有機物をつめて
圧をかけながら水がぬけていくようにする。
そのゆっくりとした時間がお米をおいしく太らせるのだそうです。

すっかり暗くなったころ、焚火を囲んで今日の講座を振り返ります。
約40名の結(ゆい)の作業で、この森と田んぼが
どのように変わっていくか。
これから広葉樹の森は落ち葉の季節です。
毎年たくさんの落ち葉が落ちるのに、地面がカラカラなせいか、
すぐに風で吹き飛んでむき出しの地面になってしまいます。
矢野さん曰く「大地が呼吸をし始めると、
落ち葉も地面に吸い付いて飛んでいかないよ」と。

今年は、落ち葉たちがしっかりと地面を覆って、
子どもたちが駆け回ってもフカフカと受け止めてくれるようになるといいなあ。

前回の講座の後は、モグラがたくさん穴を開けていて、
「モグラが喜んでる?」「モグラが手伝ってくれてる?」とびっくりしました。
今回は、どんな魔法が起こるか楽しみです!

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